その着せ替え人形は恋をする

絵柄が好きっぽかったので、おくればせながら読んでみましたw

タイトルからファッションデザイナーかファッションモデル業界の話だと勝手に思っていましたが、雛人形職人になりたい主人公・五条新菜(ごじょうわかな/♂)と、コスプレ大好きギャル・喜多川海夢(きたがわまりん)がメインのお話です。

 

子供のころから雛人形が好きすぎて周りから浮きまくり、本当の自分を出せないでいる若菜。子供の頃「男のくせに女の子の人形が好きなんて気持ち悪い」と罵られたことがトラウマになっています。

メインヒロイン・喜多川海夢は、若菜のクラスメイトで読者モデルをしている美少女。アニメやゲーム好きを公言し、「人の好きなものバカにすんなよ」と堂々と言える海夢に、若菜は

「同じ教室の中で 自分とは真逆の世界で生きている人がいる」

「ありのままの自分を受け入れてもらえる世界は きっと 生きやすいんだろうな」

と眩しさを覚える。

 

ある日ほかのクラスメイトに掃除当番を押し付けられた若菜は、遅れて掃除当番に来た海夢に言われた

「自分の気持ちは 自分の為に言わなきゃダメだよ」という言葉が頭から離れなくなってしまって…

 

そんな日々のなか、自宅のミシンが壊れてしまった若菜が、学校の被服実習室で雛人形の衣装を縫っていると、なぜか海夢がひとりで現れて…動揺した若菜は大切な女雛の頭部を手から落としてしまう。

 

ガン見して真っ白になった海夢の

「……何それ…」

というセリフに、

(あー、もしかして若菜の高校生活、終わった?)

って一瞬よぎったの、私だけじゃないと思うんだよね。

 

でも、いい意味で裏切ってくれましたよ海夢ちゃん。

「すっごーい!!

ごじょー君 ミシン出来る人なの!?

えっマジで 凄いんだけど!!

なんで!?」

次ページ右上で目キラキラさせてこれだもん。

 

そしてミシンのこととか服作りこともわからないまま、何とかコス衣装っぽいものを作ろうとしていることを打ち明けるんだけど、その出来がなんとも不器用でボロボロで…

 

「ごじょー君!!あたしにコス衣装作ってくれないかな…!?」

ってわけで、ここから若菜が海夢ちゃんのためにコスプレ衣装を作る過程が描かれていきます。

 

作品の魅力を語る海夢ちゃん、そしてそのゲームを何度も見返して資料を作りこむ若菜の一生懸命すきる姿勢、初めてのショップ巡りにドキドキする様子など二人の距離が縮まっていく様子が心温まります。

 

特に、若菜のことが好きかも? → しゅきぴとお家デート最高なう

ってなってからの海夢ちゃんがギャルだけど初々しくてかわいくて大好き。

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